東葛地区懇談会 田熊立氏講演会「ご本人の気持ちの育て方・くみとり方」

2月5日10時半から市川市男女参画センター7階 研修ホールにて、東葛地区懇談会 田熊立市講演会 「ご本人の気持ちの育て方・くみとり方」を開催しました。 他市10市から39名、市川からは38名、計77名が参加しました。

「東葛地区懇談会 とは、東葛地区11市が集まり、年二回持ち回りでテーマを決めて共に学び、情報交換しあう機会です。市川が担当する今回は、講演会形式で開催しました。講師は千葉県発達障害者支援センターCAS副センター長、田熊立先生にテーマ「ご本人の気持ちの育て方・くみとり方」としてお話頂きました。講演内容は、ご自身の相談業務と支援職として日々現場で感じていることを具体的に事例をたくさん挙げてお話くださいました。問題行動があった時には、その行動の前後を考える、行動の裏側にある見えない理由、真理を探すことの大切さ等をお聞きしました。本人の思いをくみとり尊重できるように具体的な接し方や支援
を見直すよい機会となりました。特に講演の中で話されたペアレントトレーニング用語の「ギリギリセーフ(まだまし)」という言葉に肩の力が抜けた気がしました。田熊先生のスパッとした話し方、軽快なトークは分かり易く、現場での多くの事例を引用しての本人の気持ちの見抜き方、観点は鋭く、ためになりました。親の思い込み事例発表に対するアドバイスも的確で、改めて自分の思い込みなどがあるかもしれないと深く考えさせられ、前向きな気持ちとなりました。(総務部長)」

豊富な事例を元に「問題行動」と言われる行動の裏にある意味を探ることの重要性についてお話しいただきました。
支援のプロとして、支援者達は理念の統一がなによりも重要であり、支援者によって支援の方法がバラバラなことが問題行動の原因の一つであるということ。支援者の思い込みの危険性と情報の共有の重要さについて事例を元にご紹介頂きました。一つの「問題行動」を解決するために、行動の前後をみること、記録することで「ご本人の気持ち」を知るために仮説を絞り込んでいく事例報告は、まるで推理小説のようでした。
また保護者の思い込み事例から、本人の気持ちを尊重しすぎたため、形骸化した支援をしすぎてしまうことを注意する必要性にもお話しいただき、これからの支援の仕方を考えなおすきっかけとなりました。

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