千葉県育成会 各地区会員研修会(松戸)

(初日講演報告)在宅医療を実践しているあおぞら診療所星野大和氏による講演「知的障害と医療」では、「医療が社会的につながる」ためのコツを伝えたいとおっしゃって始まりました。例えば、親と患者本人の負担軽減のためには、大きな病院は遠方だったり待ち時間が長かったりするので、専門的な診断だけ受け、地域で訪問医療を利用することを勧めていました。役割分担です。訪問医療は、まずは相談室で受けたい医療を伝えて訪問医療機関を紹介して頂けば、訪問で投薬や喀痰などの診療が受けられます。また、知的障害を理解する訪問医を育てる必要性も話されました。市川にも他市にも訪問診療実施の医療機関があるようです。二つ目の講演では、松戸市基幹相談支援センターCoCoの藤井センター長が、松戸で福祉を作り続けた歴史の話と、これからも作り続ける中で大事にしたいことは、支援者たちが本人を中心としたチームを作り、オリジナルな生活を送るための支援を継続することだと話されました。

(二日目見学会報告)

「知的障害者通過型入所施設まつぼっくり」を見学した感想…「通過型入所施設」という名称を初めて聞きました。「まつぼっくり」で数年以上生活し、生活のスキルを身につけてからGHに移った方が50名程いらっしゃるようです。親元を離れてすぐにGHに入るのではなく、他人と暮らす生活を経験しながら本人に合った暮らしを考えられるのはとても良いと思いました。安心して次のステップに進めるので、こういった施設が市川にもあるといいなと思いました。

グループホーム見学の感想… 見学したGHは3棟とも比較的新しく、様々な配慮がこと細かに施されていました。ご本人の希望も取り入れて快適に暮らせるように考えられていました。これまで見学したことのある市川のGHとは違っていて、ちょっと手が届かないのかなと思いました。

二日目(「まつぼっくり」とGH見学会)報告

 入所まつぼっくりでは、H16開所から15年間で50名程GHに移行出来たことになります。H23年から入所でも職住分離を目指し社会との接点をなくさないという方針が、それを可能にしたと感じました。入所での様子をみて、共に暮らせるであろう組み合わせや、どんな環境なら本人も支援者も馴染めるかを考えてGHづくりをするとの話も伺いました。本人の部屋仕様は希望(トイレやシャワー等々)を入れるので、自己負担もあるとのこと。自分だけの玄関から出入りし一人暮らし感覚がもてる部屋や、とっても広いリビングにして他の入居者の気配などに影響を受けにくいようにしたGHもありました。市川にも自分だけの玄関をもつGHも出来ていて、個々が大事にされるようになってきたと感じます。

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