【参加報告】第9回 発達障がい児シンポジウム

1月14日月曜日、市川市文化会館小ホールにて、市川市こども発達センター主催の発達障がい児シンポジウムに参加してきました。

基調講演の明星大学の小貫悟氏の「気になる子への適切な理解と支援」~ユニバーサルデザインを学ぼう~では、東京オリンピックに向けて多くの外国人の来日により、ユニバーサルデザインが社会に浸透してきているように、教育現場でもユニバーサルデザインが広がっていることを、実際の教室での取り組みの事例(日野市の教師の取り組み「日野スタンダード」)を紹介していただきました。発達障害の生徒だけでなく、誰もが学びやすい環境(余計な刺激の少ない整理された教室、見通しの持てるスケジュール、わかりやすいルール)と、「(わからないこと)をわからない」と言えるクラスにすることが大切ということです。今後の課題として、ユニバーサルデザインは授業への参加の間口を広げるのには非常に効果的だが、それがそのまま理解へとは簡単にはつながっていないということ、今後いかに理解につなぐ指導をすすめるかということが挙げられていました。

続くシンポジウムでは市川の療育、教育の現場での様々なユニバーサルデザインの取り組みの発表の中で、ユニバーサルデザインがゴールではく、ユニバーサルデザインを使って「自信」「自己肯定感」を大事に育てることが大切という言葉が印象的でした。発達障害の子を持つ保護者の発表では、「他の子と比べるのではなくその子自身を見ると、一年前と比べれば確かに成長している」という言葉に多くの発達障害を持つ子の保護者も力づけられたと感じました。

今後ユニバーサルデザインが当たり前の環境の中で育った子供たちが作る未来は障害者や高齢者や外国人だけでなく誰にでもわかりやすい環境になるはずで、未来を明るく心強く感じることのできたシンポジウムでした。

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