小野正嗣氏講演会「文学と祈り」アンケート結果

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全参加者   139名
一般の方   82名
親の会関連  57名

たくさんのご参加ありがとうございました。
また、講演会後のサイン会にも多くご参加いただき、ありがとうございました。
サイン会の間も、終始笑顔を絶やさず、話しかけてくださる小野先生に、感激いたしました。

参加された皆さまには、アンケートもたくさん書いていただきました。
すべてご紹介したいくらいの感動的な感想ばかりでした。
スタッフが見るだけではもったいないので、ここでいくつかご紹介させて頂きます。
構成上、割愛されてしまった文章があります。申し訳ありません。どうぞご了承くださいませ。
尚、いただきましたアンケートは、すべて小野先生に読んで頂きたいと思っております。

【一般の方の感想から】

・小野さん自身が言葉に対して感じる考え方、人への哲学が伝わって来ました。すてきないい人だなーと気持ちが楽になるそんな時間が得られました。もっと沢山の人に小野さんの話を聞いて欲しい。(市川市以外)

・「書くことが祈り」ということばに感動しました。(市川市内)

・これまで気づいていなかったことを、ことばにしてくださった。(市川市内)

・想像を超えた内容で心がふるえました。手をつなぐという言葉の深い意味を心に刻みました。ありがとうございました。(市川市内)

・「障がいとは」「知的障害とは」という大きな命題に新しい定義をした人だと思いました。また「手をつなぐ」ということの意味も深く考えさせられました。さらに「大きな配慮」と「注意」が必要な人への深い愛を感じました。親の会、がんばれ~。(東久留米市内)

・とても深いお話でした。ありがとうございました。初めての試みとのこと。小野さんに興味があり参加させていただきましたが、市川手をつなぐ親の会という存在を知るきっかけとなりました。(千葉市内)

・自伝的でありながら「言葉に出来ないものがある」とのご発言に収めたいメッセージを感じました。また、同じくらいに人間同士が大切であることを、支えられていることを認め合う。この点で知的な困難を持つ人々への接し方が私自身変わりそうです。ありがとうございました。大変有意義な講演です。素晴らしいですね。秋晴れの気持ちを持ちました。(市川市内)

・「人間を越える大きなもののかたわらに一番近くにいる人たち」という表現がとてもステキでした。神谷美恵子の「配慮・赦し・助け」の話も心にひびきました。またこのような会を是非企画して下さい。(東京都世田谷区内)

・今まで、心身に障害を持つ人達やそれを周囲で支える人達のことに、深く思いを馳せるということは、正直なところ、多くはありませんでしたが、それを考える契機になりました。ハッとする話が随所にありましたが、故郷の同級生が名古屋の旧友を「揺るぎなく」「事もなげに」支え続けているというエピソードが、心に残りました。

・小野様の講演は、聞いていて、なみだが出てなんとも暖かな気持ちになりました。なぜでしょう。いろいろ感じて生きていきたいと思いました。ありがとうございました。

【親の会会員の感想から】

・心あたたまるお話を聴くことができました。市川で生まれ育ち42年。巡り巡ってわが子に知的障害があり、先生とつながることができ感謝しています。

・言語表現を超えた真実について、祈りの域に達することを願って、真剣に文章で立ち向かっている姿を感じました。

・大学で講義を受けていた時を思い出しました。これから又いろいろな文学にもふれたいと思いました。これからもこの様な講演会を受けたいと思います。

・娘が知恵を神様に献上した代わりに、何をもらったのでしょう。娘が神様から頂いたのは金品や名声などの見返りを求めずに、ただ「ありがとう」の言葉だけが聞きたくて、仕事や家事をして、自分の大好きなモノを人に差し出す健気さでしょうか?こんなことを考えながら講演を聞きました。

・小野先生のお話を、涙ぐみながら笑いながらききました。 理想と現実の間で色々な言い訳を作り、行動できない自分がいる中で、先生のお友達のお話や、子どもが周り の人を絶対的に信頼しているとの言葉に目が覚めた思いです。子どもの障害を受け入れていると自分自身で思っていても、行き交う人の視線や言葉に勝手に悪意を感じたり被害者意識を持ってしまったり、情けない自分ですが、先輩のお母さんがつけた手をつなぐという素敵な言葉が入っているこの会に入り、手をつないでくれるお母さんたちに出会えた事に、あらためて幸せだなと感じます。

・ハンディのある人、重篤な病を持つ人を、無防備に身をゆだねる存在と語り、大きなものの傍らにいる存在と語りだからこそ、彼らに私達が郷愁を感じるのだとおっしゃっていましたね。周囲のものへ絶対的に信頼をし、自分の中の何か大切なものを、差し出してる存在。そして小野さん自身も、全身全霊で何か大きなもの(神なるもの)に小説という形で、答えていきたいとおっしゃっていました。お話全編、祈りでしたね。「手をつなぐ」も、冒頭、「みなさんは、お子さんと手をつなぎ、そして仲間の方々と手をつなぎ、そして、今日、わたしと手をつないでくださった」とおっしゃり、感動をしました。ありがとうございました。

・小野さんの小説には障害者などの言葉が見当たらないのが、今回のお話を聞いて納得が出来ました。彼らから信頼されている健常者は「配慮し。助け。許す」ことの大切さも話されましたね。また勇気をもって話されたのでしょうが、お兄様への感謝とお母様に「兄をたのむ」と言われていたとか?自分の身と重なって、涙にくれてしまいました。

・小野先生のお話をお聞きし、「周囲の人から『与えられ』て生きている」と思っていた息子が、実は沢山のものを「『与えて』くれていたんだ」と改めて実感し、自分は間違っていなかったんだとより一層の勇気が湧きました。
自宅に帰り、外出先から帰ってきた全幅の信頼を私に寄せている息子の笑顔を見て、思わず抱きしめてしまいました。(少し嫌そうな顔をされてしまいましたが・・・)障害を持つ我が子のおかげで先生と手をつなげたことを感謝します。

・ご講演ラストの先生のお言葉「~つながれた手の環の中に兄の手もあるはずです」はい、紛れも無なくお兄様がつないで下さったのだと確信しております。参加された皆さんが、瞳を潤ませ、頬を紅潮させて帰路につかれた講演会は初めてでした。言葉の持つ力に圧倒されました。

小野正嗣先生、ありがとうございました。

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