中島展氏講演会「思春期からの接し方」
1月20日10時から男女参画センターAB室にて、中島展氏講演会「思春期からの接し方~障害への理解と対応~」を開催しました。
この講演会は市川自閉症協会との共催です。
「講演会を企画したのは私と娘との実生活があったからです。多動だった娘も学齢期には落ち着いてきて安心したのもつかの間、思春期を迎えてからの娘の行動に戸惑い悩みました。やはり、同じ年頃のお子さんを持つお母さま方からも同じように思われていることを知り、「思春期からの接し方」をテーマに選びました。
中島先生には、ご講演の中にこれから思春期を迎えるお子さんについて、現在の生活の中で気をつけておかなければいけないところも併せて話していただき、学齢期から青年期の親御さんたちの参考になったのではないでしょうか。
・行動の背景にあるものは?・役立っていることを伝える・克服ではなく、支える・理解者を増やす・自尊心を育てる・その人が生きていくためのオーダーメイドの支援など、数々のワードにうなづき、話に引き込まれました。」(市川市自閉症協会会長)
アンケートから ( )内の年齢は子どものもの
ワクワクしながらお話しを伺いました。本人のスキルを向上させたいとそのことばかりに目がいきがちでしたが、周りが代替の行動を提示することがいかに大切かよくわかりました。やった行為に丸をつけること…本人の理解度を考えながら即実践しようと思います。(16歳)
すべての行動の裏には背景があるというお話に「ハッ!!」としました。(14歳)
子どもが学童期に出会いたかった先生です。でも成人した今でも参考になることが多く、今日は勉強になりました。安心できる環境をととのえてあげたいし、スキルを高めるために我が子の特性を理解していきたいと思いました。間違った見方で二次障害につながらないようしていきたいです。今日はありがとうございました。(21歳)
本日のお話とても楽しく聞かせていただきました。「言葉の視覚化」というお話はすぐにでも実行しなければと思いました。つい「ちょっと待ってね」「ちゃんとかたづけてよ」と言ってしまってる事が多く「まだぁ?」とか「かたづけてるよー」と返ってくることにイライラしていました。でもそこを変えていけばお互いに楽しく生活できるということを教えていただいたことはうれしく思います。(10歳)
問題行動の裏側に身体的な問題や本人にしかわからない独特の思考法連想法があったり、環境の影響があるなど様々な要因が複雑な形で絡み合っていて、わかりにくいということがよくわかりました。丁寧な観察や考察で適切なアドバイスや手助けを見つけることの大切さを学びました。言葉の出ない我が子の困り感の大元を見極めるのはとても難しいとは思いますが、あきらめず丁寧に観察していきたいと思います。(13歳)
言葉を見せる工夫をしていくことの大切さを教えていただき、ありがとうございました。例をたくさん話していただき、わかりやすくとても楽しかったです。「先生に困ったときは言いなさい」という言葉が自閉の息子にとって難しいことであるとは知りませんでした。わかっているだろう、できるだろうという考えをあらため、一つ一つていねいに説明をしていく必要性を感じました。大変参考になりました。ありがとうございました。(11歳)